Make an expedition to The TOKYO
(July.2003)


SETO'S REPORT

東京遠征 2003 7月-10

「イノキショック」

翌日、いつもより気合を入れて起床。

それには理由がある。

イノキXから私がデザインをしたモノを商品にして頂けるという

とても奇跡的な事を仕掛けて頂いたブランド管理会社でもある

伊藤忠の西岡さんにご挨拶をしに出向くからである。

もちろん、それには博士並びにスズキさんのご協力を頂いているわけで

私たった一人ではどうにもならないことなのだ。

なにしろ、足を向けては寝られない。

出かける間際、台所に置いてあったロールサンドを発見。

「うわあ、旨そう。」と卑しい発言をすると、

チーフシュフであり、オーナーシュフの博士夫人が、

「食べるう?もってっていいよ。」

「鉄人自らラッピング」

と福井アナのナレーションが聞こえてきそうなシチュエーション。

しかし私のリアクションは辻アナ級の

「ヒャッホーイ!」だった気がする。

なにより感謝感激雨霰。

高円寺から電車を乗り継ぎ外苑前に到着。

伊藤忠ビルに向かう。

とんでも無くデカイ、でかすぎる。

数百年もすれば

「こんな大きな建造物は宇宙人が造った可能性もある。」

と、ピラミッドの様な扱いをされるだろう。

ま、これより大きい建造物は東京にはザラにある。



かなり興味深いピラミッドです。


まず玄関に来たのだが、そこは出口専用のトビラであった。

気を取り直して、入り口トビラに向かい入っていく。

すると、ガードマン二人が荷物検査をしている。

勿論何も危険物は所持していないのだが、挙動不審になる。

無事、荷物検査を無事こなし、次は受付である。

一流企業の受付なので、

およそきれいどころの方が対応をして頂いたのであろうが、

全くその美貌を覚えていない、相当舞い上がっていたのだ。

ちょっと損した気分だ。

アポイントは取ってあるので、堂々とマンモス会社に侵入。

何階までエレベーターで上がったのかしらないが、

むしろ私はそれよりあがってしまっている。

またその部署に受付があり西岡さんを呼ぶ手筈を取っている。

ようやく、西岡さんらしき方がお見えになる。

およそ知りうる限りの挨拶を駆使しての初対面である。

しかし、想像していたネクタイにスーツという出で立ちでは無く、

黒のTシャツに黒のシャツをボタン全開で羽織っている、

しかも、頭髪は金髪だ。

イカスゼ!イトチュー!カッコイイサラリーマンだ。

ご自分でも仰っていたのだが、中田英寿にも似ている。

原口あきまさにも似ているかも。失敬。

とある、部屋に案内されて、少し待って下さいと、いかにも忙しいそうである。

窓の風景は、昨日スズキさんと言っていた、秩父宮ラグビー場が一望できる。

完全にタダ見出来る風景。

きっとラグビー好きの学生は伊藤忠に就職を希望するはずだ。

その奥に垣間見えるのも神宮球場のスコアボードだ。

しかし、その弊害もあるらしく、

今年に限っては、阪神が調子良いので、ヤクルト対阪神などがある場合は

残業で少し遅くなると地下鉄に人が溢れてしまい、

朝以上の帰宅ラッシュとなってしまう。

そこで、スコアボードを垣間見ては、

「まだ試合は終わっていないなあ、今のうちに帰ろう。」

と、その野球の進行振りを伺わなければならないらしい。

完全に試合終了と仕事終了がバッティングした場合は、

帰るのを遅くする場合もあるという。

これは、野球、サッカー、ラグビーなど様々なスポーツが行われる

神宮外苑周辺の会社のお約束になっているのだろう。



阪神ファンと白鶴まるで有名な
矢崎茂さんも神宮に行くのであろう。

「お母さんとお母さんのはさみ焼き〜。」は名言。

早速、お土産の湯葉をお渡ししてご機嫌をお伺いする。

「あー、良いですねえ、湯葉好きですよ。」

と、上々の対応をして頂く。

「わざわざ来て頂いて済みませんねえ。」

「で、イノキXの件なのですがあ…。」

と切り出す西岡さん。なんだろうと考える暇もなく。

「今回は、出すことが出来ませんでした。」

と、残念な報告を受ける。

「ハア…。」と溜息混じりで、目が点の私。

軽い、脳震盪の様な状態ながらも西岡さんの説明に耳を傾ける。

「私は、とても気に入って出す気だったのですが、

ショップの方でこれはちょっとぉ。という対応なんですね。

やはり、猪木さんに限っては、もっとベタな方が良いらしいんですよ。

うちの思惑だけでは、どうにもならないこともあるんです。スミマセン。」

とのこと。

完全にKO状態。タイソンに殴られたらきっとこういう状況になるのだろう。



とても子供がするゲームキャラクターとは
思えないマイク・タイソン選手。



いざゲームになると、やや優しそうな表情のマイク・タイソン選手。
任天堂サイドからのボーナス的配慮であろう。



「あー、そうですか。残念ですねえ。」と生返事を返す。

「で、デザイン料はどうしたら良いのでしょうか?」

「それは、納めておいて下さい。今後また出す気会を伺いますので、

いただいたデザインに限っては、こちらで管理したいと思います。」

有り難いのかどうなのかは、なんとも表現しづらいが

デザインしてお金をいただくという

仕事としては成立している話である。

西岡さんは商品以外にも、

イノキ祭りでのホームレスルックの猪木様の

衣装もこの部屋で製作したというのだ。

ハッキリ言って、「今までのイノキXなんて目じゃないぜ!」

ぐらいに甘い考えを抱いていたので、これはこれで目が覚めた。

メジャーのハードルの高さを感じたが、

競技のルールを把握していなかったのかも知れない。

なにしろ私の力不足は否めない。

そんなガッカリしている私に西岡さんは、なんと色々なお土産を下さる。

○イノキX腕時計

○イノキXコンドーム

○百瀬博教著 プライドの怪人

○イノキXシール

そして、西岡さんの結婚式の引き出物で作ったという

○UWFのロゴをモチーフにした長袖Tシャツ。

流石に、凄く良くできている。

「Universal Wedding Federation」ということらしい。

色々もらって、申し訳ないなあと思っていたら、

曽原さんも仕事で西岡さんとお会いになられる予定をお聞きしていた。

ちょうど良いタイミングで、お見えになった。

なんとも物腰の柔らかそうな印象を受ける。

俳優さんで言うなれば、小日向文世さんのような方だ。



ホンワリ系俳優。
タレ目がポイントです。


曽原さんにも、湯葉をお渡しして、

この度のデザイン採用の件のお礼をさせて頂く。

「残念だけど、しょうがないねえ。」

と、慰めていただく。

「百瀬さんにはお逢いになりました?」

と、ドッキリ質問を受ける。

「いやあ、そんなあお逢いするだなんて、滅相も無いです。」

でもお逢いできたらそれはもう光栄なのだ。

お二人がこの後お仕事の様なので、ここでタイムアップ。

部屋をでて、エレベーターで1階に降りるが、

同時に私は、イノキXからも降りたのだ。

が、「やるっきゃない!」と土井たか子さん張りの気合を入れる。



この笑顔はプロの技術。


まだまだ猪木様を追い続けるのだよ。

「人は歩みを止めたときに、年老いていくのだと思います。」(猪木談)

全然くじけないね。

最寄り駅で、博士夫人作のロールサンドを食べる。

ものすごく、おいしかった。おかげで元気が出た。




桑田靖子も元気が出るテレビに出ていたなあ。



つづく

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