Make an expedition to The TOKYO
(July.2003)


SETO'S REPORT

東京遠征 2003 7月-08

「神谷バー」

ウマイ牛鍋屋さんを英国紳士気取りで出ると、

従兄弟の案内で次は、

「神谷バー」

http://www.kamiya-bar.com/

なるところに向かう。

全くの予備知識が無いまま歩いて行く事になるのだが、

「バー」とついているからにはとにかくお酒が飲めるところなのだろう。

しかし、昨日からのお酒がようやく抜けた所なので、

なにかゆるいお酒を飲もうと考えていた。

しばらく歩いていると、なんと「デンジャーステーキ」を発見。



デンジャーさんのステーキ屋。


狂牛病騒ぎの時にこの店の屋号を見て入る人はいたのだろうか?

しかしそれをも乗り越えて今もなお健在の様でなんか一安心。

ようやく神谷バーに到着。

入ると直ぐにガラスのケースに入った洋食の蝋細工のサンプルも見える。

ナルホド、食べ物も豊富なのだな。

一言で表現するなら「大正」だ。しかし創業は明治13年。

日曜日ということもあってか、お客さんは満員御礼。

その中で私は完全におのぼりさん。

テーブル席に着くが、ここはどうやら食券を求めないといけないらしい。

早速、ここの名物らしい「電氣ブラン」を皆で頼む。

全く意味のわからない単語のつながりなので、想像もつかない。

単純にビリビリするのかと思いながら待つ。

食券の処理も、蝶ネクタイをしたウェイターが片手に銀色のお盆を持ち

もう一方の空いている片手で、その食券を半分に見事にちぎる。

と言うよりは「パチン」と音をたててはじくような感じ。

そしてちぎった後にそのウェイターの名前の入った

プラスチック製の名札を置いていく。

なるほど、良くできたシステムだ。

後でベテランウェイトレスさんが、その一連の動きをやったのだが、

さっきの若いウェイターとは年季が違う。

何が違うかって、その食券をちぎる音が全く違うのだ。

「パキン!!」という感じ。

この辺でもそのお店の歴史を感じさせてくれるのだ。

そして、いよいよ電気ブランの登場。

メニューを見ると、ブランデーがベースのカクテルらしい。

それにあうおつまみも紹介してあったのでそれもいただく。

大根を薄切りにして半分に切り、味噌みたいなものをくるんでいる。

従兄弟は、「これはハズレだ。」と放棄したが、

メニュー通り電氣ブランと一緒にいただくとナルホド納得。

口の中で、何とも調和するのだ。案外気に入ったが、

たくさん食べるものでも無い。

だからおつまみだってーの。

今回四人で来て、四人掛けのテーブルに座ったのだが、

どうやら、合い席が普通のルールなのだ。

確かに他のテーブルを見ていると

四人掛けの席から、二人だけが帰っていったり。

長机に座っている人間の世代がバラバラであったりするのだ。

なのにみな何故か和気藹々と楽しそうにおしゃべりをしている。

また、その来ているお客さんのキャラの立ちっぷりたるやスゴイのだ。

作務衣を着て、西部警察の大門さんの様なグラサンをした七三の方や、



「自分は自分です。

悪役商会の八名信夫さんの風貌で、甚平を着て、渋くビールを飲む方や、




「アオジル」
決してパーソンズのボーカルが青いわけでは無い。



ステッキを椅子に掛け、またハットとは言わないまでも、

おしゃれな帽子をテーブルにのせて

これもまた美味しそうにお酒をいただいている老人や、

戸川昌子さんのような雷ヘアーのおばちゃんが

新聞を広げ、その目の前にはコロッケが有るという、




元祖カミナリ様でシャンソン歌手で作家です。


ダリでも表現不可能なシュールレアリズムを表現する方など。




ファールスレスレのアッピール。
自分で天才になろうとしてなったダリさん。



まるで統一感が無いのだが、

その統一感の無さがまた統一感となって見えてくる。

スゲー、なんか次元が歪んでいるぞ。グニャア。

よく見ると皆一様におしゃべりに夢中なのだ。

その風習を実践したくなるのだが、強敵揃いでたじろぐ。

ちょうど正面に見える早坂茂三似の老人の前の席が空いている。




「ジュニア」(フジテレビ)という
政治ドラマに出演もしたことがある。



煙草を吸おうと火を探しているのだがどうもなかなか見つからない様子。

「チャーンス!」

ここで、ライターを持ってその空いてる席に着けばこの風習を体験できる。

急いで、自分のライターを探すが手こずってなかなか見つからない。

そうこうしているうちに、いつのまにか優雅に紫煙くゆらす早坂茂三。

さらにその空いている席にカップルが座る。

軽い会釈と共に笑顔でトークを楽しんでいる。

「やられたー。」ちょっとどころか相当悔しい。

仕方なく、来た四人で色々とおしゃべり、しかも結構長居した。

そうだよ、いとこ同士は、普通に全然楽しいのだ。

すると、カップルが席を立つようだ、

早坂茂三と笑顔で握手して帰っていく。

これがこの店の醍醐味なのだろう。いいシーンだ。

結構飲んでいるので、トイレに向かう。

入るや否や、いい感じに出来上がっている、おとうさんが用を足しながら、

「いやあ、ここのお酒は美味しいねえ。」

独り言とは思えないセリフを浴びせかけてきたので、

「そうですねえ、初めて来たんですけどいいところですねえ。」

と返答する。思わぬコミュニケイションにちょっとニンマリする。

「もうちょっと飲んで帰るよ。」

おとうさんは先にトイレを出て行く。

一人で用を足しながら更にニンマリとしていた。

もう既に18:00頃になっていた。

じゃあ、そろそろお開きにするかとお店を出る。

地下鉄に向かいながらも貴重な話や、楽しかった感想をみんなに伝え、

各々が自分の目標の駅に向かって帰っていく。

「いとこ会」思いの外楽しかった。

「今度は、いとこ全員集合できたらいいなあ。」

と従兄弟が言ったのだが、一体何人来ることになるのだろうか?

しかも外国に住んでいるいとこもいるぞ。

多分無理だが、集まる希望は捨てがたい。

つづく


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